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ゴミ屋敷・遺品整理・部屋の片付けでよくある賃貸物件契約時の連帯保証人トラブル

2022/11/17

 ゴミ屋敷や遺品整理などのお部屋の片付け作業を数多く行っていると、ご依頼者が片付け作業を行う居住者様と連帯保証人になっていた為、代わりに片付けをご依頼されるケースがあります。

これらは亡くなられた方の遺品整理やごみ屋敷状態にした居住者が夜逃げしてしまったケースなどを様々なパターンがありました。
 また、近年の賃貸契約は大家さんが家賃の支払い滞納を防ぐため、保証会社をつけるというケースも多いようですが、昔の契約で連帯保証人になった状態の契約を維持されている方も多いと思います。

 今回はそんな様々なお部屋の片付けをするなら絶対に避けて通れない身近な人の遺品整理やごみ屋敷の片付けを連帯保証人から依頼されたケースの紹介や保証会社がついているのに保証されないケースなどを今回は挙げていきたいと思います。

連帯保証人から依頼されるケース①:親族など身内の方が関わる連帯保証によるトラブル

まず、多いのは身内や知り合いの連帯保証人になったために部屋の片付けをするケース、例えば、自分の親が一人暮らしをしていた家の片付けなどです。

賃貸物件の遺品整理や部屋の片付けは連帯保証人か身内の方が行うのが一般的だと思います。
この場合、身内の方に何か問題があり、退去の必要性がある場合、部屋の片付けについて連帯保証人が行う必要性が大半ですので、多くの連帯保証人の方が何かしらの片付け作業を行うもしくは手配など行う場合が殆どだと思われます。
 また、連帯保証人になっていて、連帯保証人になった物件の居住者が亡くなった場合は前提として連帯保証人にまずは連絡が来るものとなり、今後の対応を含め、連帯保証人に話があると思います。

 ただ、そんな場合においても必ずしも連帯保証人が部屋の片付けをしなければならないというわけでもありません。

 今回のケースのように部屋が亡くなった方に他に親族がいたりして、相続人が別にいる場合、連帯保証になった方は資産がある場合、相続人に請求等を行うことも可能です

 それは相続はするけど連帯保証の件は私は知らないと言われ関係ないと主張されるケースもありますが相続権は資産と負債両方すべてを相続されないとならず、

 

連帯保証人の義務は別の為、極端な例を除いてほとんどの場合、連帯保証人としての責務は実行しなければならない部分があります。

 ただ、賃貸物件に住んでいる方でも金融資産などを持っている場合があり、相続放棄をする場合はこれらの管理すべてが別の相続人や管財人がつくので基本ですので相続人等が別にいる場合は、それらを含めてt
ただ、大抵は片づけてほしいと言われることが多いようです。
また、放棄しても連帯保証人になっている場合は、保証人としての責任があるので、遺品の整理も、部屋の片付もする義務はあります。その点には気を付けなければなりません。

遺品整理の他にもよくあるのが、普通の家ではありえないごみ屋敷などの大量のごみを片付ける作業も連帯保証人になっていれば、する義務があるのです。
知り合いが夜逃げしてしまったパターンや、身内が亡くなったので、何年振りかで住んでいた家を見に行ったらごみ屋敷だったなどのケースは連帯保証人自身が一番驚いてしまうかも知れませんが、こんな事態は今後大いに起こり得るものだと思います。

なぜなら、ごみ屋敷ができる理由は、単純に住民がずぼらだからというわけではなく、加齢のせいで体力的、精神的に衰えてしまい、今までできたことができなくなったためということが多いので、将来的にも各地でごみ屋敷は増えていく可能性が高くなるでしょう。
身内の方が一緒に住んでいる場合は、そうなることは少ないと思いますが、一人暮らしの場合は連帯保証人が片付けの義務を負うことが多くありますので、連帯保証人になっている方はその点についても気を付けなければなりません。

以上のことからも一般的な連帯保証人になっていると、遺品整理であれ、ごみ屋敷であれ、部屋の片付けをする義務が発生するので、身内の賃貸物件の連帯保証になっている場合は、保証人になっている家の様子を思いついたときには確認に行ったり、目に付いたところの片付をすることでリスクを減らせると思います。連帯保証人になっている方は定期的に訪問してみて、部屋が汚れたり、ごみ屋敷状態にならないように注意しましょう。

次に最近よくあるのが連帯保証人がいない場合や、つけられない場合に不動産屋さんが勧めてくる保証会社を間に入れる連帯保証です。

この件については最近トラブルが多くなってきているので記載しておきますが、これは主に貸主である大家さんが気をつけるべきことですので、もしこのページを不動産賃貸をやっている大家さんがご覧になっていたら、充分考慮してもらいたいと思います。

一般的な連帯保証人については上記で記載している通り、借主が亡くなったとか、いなくなった場合、連帯保証人が片付けをすることになるのが多くのパターンですが、保証会社を入れると片付けも保証されるのかといわれると、そうでないケースもあるのをご存知でしょうか?

保証会社を利用している場合には、遺品の残置物撤去やごみ屋敷化したごみ類の撤去、無作為に飼い始めたペットなどが汚した部屋の修繕費などは保証されないことが多いのです。

私が知る限り、保証会社が連帯保証になっている物件で、会社が撤去費用を負担したという話は今まで聞いたことはありません。

ひどい場合ですと、連帯保証になっていた人が更新時には断ったので、保証会社が間に入り、その後契約を継続して賃貸していました。ところが、住居人が部屋で亡くなったため、以前の連帯保証人に片づけてほしいと言って来た不動産会社がいたのです。

このお客様は身内の不始末だからということで片付けを引き受け、作業は当社にご依頼いただきましたが、こういうパターンの遺品整理などは連帯保証人を外しているので、本来は保証会社が保証するべきものなのです。しかし、このような部屋の片付けが絡む場合は、ほとんどの場合で保証会社は費用を補償してくれません。

では、ここでいう保証会社とは、どんな保証をする会社なのかという疑問を感じると思います。

特別な契約を結んでいない限り、この保証会社は家賃の滞納などによって生じた、未払い分の保証をすることになっています。

とは言っても未払い分の保証についても全部を保証してくれるわけではありません。
未払いが発生した場合には迅速に連絡すること、実際に保証してもらう場合は敷金をすべて保証会社に支払うなどの条件が付けられている場合もあるのです。

要は保証会社といっても自分たちの損害とリスクをできるだけ減らそうとするので、大家さんが損害をこうむることが多い内容となっています。

特に気を付けなければならないのは、これからどんどん増えていくだろう単身の高齢者です。
実際に遺品整理やごみ屋敷などの部屋の片付けを依頼されることは増えていますが、単身者で保証会社が連帯保証人の場合は保証されない物件が増えていくものと思われます。

以上のことからもわかる通り、保証会社を連帯保証人としてつけたいと言われた場合は、保証内容を必ず確認する必要があります。この辺については知らない不動産担当者もいるので、念を押して確認をしておき、保証内容の範囲をしっかりと把握しておきましょう。

そして、その上で物件を賃貸するかどうかを考える必要があると思います。
ただ、最近は保証会社の数や保証のプランなども数多くなってきているので、遺品整理やごみ屋敷などの部屋の片付けに伴う大量の残置物や撤去費用を負担してくれる保証プランもあります。不動産屋さんが勧める保証内容に不満がある場合は、希望する保証内容を加味してくれる会社をご自分で探して提案してみてはいかがでしょうか。その上で契約してもらえるのであれば、そこと契約するというのが一番いいのではないかと思います。

今回は遺品整理やごみ屋敷化した部屋の片付けにかかわる連帯保証について書いてきました。
上記のようなトラブルは、遺品整理やごみ屋敷などの部屋の片付けをしていくと日常茶飯事的に発生するともいえます。
 これから賃貸物件を契約する方も大家さんも、このような事案もありえるということをよく理解したうえで、賃貸契約を結んでいただきたいと思います。

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